物部神社で新春恒例の「奉射祭」 大田

「鬼」と書かれた的を矢で射抜いて、ことし1年の無病息災などを祈願する新春恒例の「奉射祭(ぶしゃさい)」が、大田市の神社で行われました。

「奉射祭」は、武道や武術の神様である「宇摩志麻遅命(うましまじのみこと)」をまつる大田市川合町の物部神社で1月6日と7日に行われる新春恒例の事始めの行事です。
7日は、最初に神事が執り行われ、直径1メートルほどの大きな的の裏に神職が墨で「鬼」の文字を書き入れました。
そして、的を屋外に運び、烏帽子と直垂を身につけた2人の射手が、邪気を払うために古式にのっとって1本の矢を空へ、もう1本を「鬼」と書かれた的に放ち、ことし1年の無病息災を祈願しました。
このあと、市内の弓道愛好家や中学校と高校の弓道部員らが弓の打ち初めを行い、腕前の上達やことし1年の健康などを願って矢を放っていました。
大田高校弓道部の2年生は、「ことしは高校最後の年になるので、悔いのないようにがんばっていきたいです」と意気込んでいました。
また、第三中学校弓道部の2年生は、「寒さと緊張のなかでもなんとか的に当てられました。これからも日々精進していきます」と話していました。