島根原子力発電所2号機構内でコンクリート落下 作業員が死亡

21日午後、松江市の島根原子力発電所2号機の構内にある廃棄物処理建物の地下で、掘削作業をしていた男性作業員が落下してきたコンクリートの塊の下敷きになり、病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。

中国電力によりますと、21日午後2時40分ごろ、松江市の島根原発2号機の構内にある廃棄物処理建物の地下で、地盤の掘削作業にあたっていた63歳の男性作業員が、落下してきた縦3メートル10センチ、横1メートル40センチ、厚さ15センチの大きさのコンクリートの塊の下敷きになりました。
男性は胸などを強く打ち、意識不明の重体で市内の病院に搬送されましたが、およそ1時間後に死亡が確認されました。
事故が起きた建物は、原子炉建屋の南側の放射線管理区域外にあり、男性は中国電力の協力会社の社員で、建物の基礎を強化するため地下で掘削作業にあたっていたということです。
中国電力は「事故原因を究明し、再発防止を確実に図っていきます」とコメントしています。
警察は、安全管理に問題がなかったか、当時の詳しい状況を調べています。