出雲空港とベトナム結ぶ定期便就航へ 県が協定締結

出雲空港とベトナムを結ぶ定期便就航につなげようと、県はベトナム国営の航空会社と東京の旅行会社との間で、観光分野などで連携していく協定を締結しました。

県庁で行われた締結式には、丸山知事のほか国営の「ベトナム航空日本支社」のゴー・シー・アイン総支配人や、主にアジア諸国へのツアーを取り扱っている東京の旅行会社「エムエスツーリスト」の和田幸治部長代理などが出席し、覚書や協定書に署名しました。
覚書などには島根とベトナム、相互の誘客を促進するためのプロモーションの実施や、チャーター便の運航とその便を利用したツアーの企画が盛り込まれています。
署名した丸山知事は「海外からたくさんの人に島根を訪れてもらえるよう取り組んでいきたい」と述べ、意欲を示しました。
県内では、出雲空港でことし10月にコロナ禍以降初めて台湾からのチャーター便が運航されたほか、2019年には韓国から期間限定のチャーター便が運航されましたが、国際線の定期便が就航したことはこれまでなく、県は今回の協定締結をベトナムとの定期便就航の足がかりにしたい考えです。
ベトナム航空は来年の3月下旬ごろに出雲空港と首都ハノイを結ぶチャーター便の運航を目指したいとしていて、ゴー・シー・アイン総支配人は「今回の締結は大切なファーストステップで最終的には定期便就航を目指していきたい」と話していました。