冬休みを前に フードバンクが準備作業

学校給食の提供がない冬休みを前に、支援が必要な家庭の子どもたちに食品を届けるため、松江市のフードバンクが準備作業を行いました。

フードバンクは松江市のNPO法人が運営していて、スタッフやボランティアが缶詰やレトルト食品、お菓子などの箱詰め作業を行いました。
食品は、地元の企業や公民館など80の団体から寄付されたもので、スタッフらは、「元気にお正月を迎えてください」など、手書きのメッセージも添えて段ボール箱に詰めていきました。
NPO法人によりますと、希望者は年々増加していて、今回は市内の521世帯からあわせて2000人分を超える申し込みがあり、このうち8割はひとり親世帯だということです。
一方で、寄付される食品は物価高の影響もあってか、数が減っているとしています。
12月20日ごろまでに希望する各世帯に、お米や野菜などとあわせて届けられる予定です。
NPO法人「フードバンクしまねあったか元気便」の野津久美子さんは、「ひとり親世帯では冬休み中も仕事で子どもに昼食を出すのが難しいので、そうした子どもたちに喜んでほしい」と話していました。

県社会福祉協議会によりますと、県内では8つの市と5つの町のあわせて13の社会福祉協議会がフードバンクを運営し、家庭や企業で不要になった食品の寄付を呼びかけています。
寄付できる食品の条件は常温で長期間保存できること、未開封であること、それに賞味期限を過ぎていないことなどで、団体によっては「賞味期限まで1か月以上残っていること」などの条件も設けています。
具体的にはレトルト食品や即席めん、缶詰、調味料、それに粉末スープなどの食品です。
寄付を受け付けている場所は、各社会福祉協議会の窓口のほか、地域によっては企業や公民館などが設置した回収箱などもあるということです。