規制速度変更手続き完了せず誤検挙 検察が非常上告申し立て

益田市の国道で規制速度を引き下げる手続きが完了していないにもかかわらず、警察が誤って17人を速度違反で取り締まりを行ったことをめぐり、検察は罰金の略式命令が確定した2人について裁判の是正を図るため、8日、検事総長が最高裁判所に非常上告を申し立てたと発表しました。

益田市神田町を通る国道9号線では、制限速度を60キロから50キロに引き下げる手続きが完了していないにもかかわらず、警察が現地に50キロ制限の標識を設置したうえ、ことし5月までのおよそ1か月間に誤って17人を速度違反で取り締まりました。
このうち3人は書類送検されて、さらにこの中の2人は検察が略式起訴して裁判所からの罰金6万円の略式命令が確定しました。
松江地方検察庁はこの2人について、裁判の是正を図るため8日、検事総長が最高裁判所に非常上告を申し立てたと発表しました。
また、書類送検され捜査中だった1人を8日、不起訴にしたと発表しました。
松江地方検察庁は「確定した略式命令について誤りがあったので是正すべきだ。今後、再発がないようにしていきたい」としています。