刃物持った不審者への対応訓練 松江の商業施設

松江市の商業施設で、不審者が刃物を持って無差別に客を切りつけるという殺傷事件に対応する訓練が行われました。

松江市のショッピングセンターで行われた訓練には、従業員と警察官合わせておよそ30人が参加しました。
はじめに店内で飲酒しながら大声を出して不審者が歩き回り、店の従業員が声をかけたところ不審者が突然刃物を取り出しました。
従業員が警察に通報し、客の安全確保のため避難誘導を行う間に、不審者は残っていた客の1人に切りつけ、従業員がけが人の救護を行いました。
この後、刃物を持って暴れる不審者を従業員が買い物用のカートやさすまたを使って、間合いを取りながら逃がさないように壁側に追い込み、現場に駆けつけた警察官2人が不審者を取り押さえました。
警察は不審者が大声を上げている段階ですぐに通報することや、凶器を持った不審者と距離を取って複数人で対応すること、さすまたを使う際には犯人との距離を取り目線の高さに突き出してけん制することが重要だと説明しました。
ショッピングセンターの小倉通彰店長は「施設に多くの客が来るので物騒な事件に備えて従業員で対応能力を高めていきたい」と話していました。
松江警察署生活安全課の世良匡司課長は「けが人が少なくなるように避難誘導をしてもらって訓練を行っていくことが大事だと思っている」と話していました。