スサマジ売り上げ15億円超 新B1リーグ参入基準クリア

バスケットボールB1・島根スサノオマジックのことし3月期の決算は、観客の大幅な増加もあって売り上げが15億円を超え、過去最高となりました。
再編後の新しい1部リーグ参入の条件となっている売り上げの基準をクリアし、一歩前進した形です。

Bリーグが発表した各チームの決算によりますと、島根スサノオマジックの売り上げにあたる営業収入は、前の期より23%余り増え、過去最高のおよそ15億3000万円となりました。
このうち、最も多いのが「スポンサー収入」で7億3000万円余り、「入場料収入」は観客の大幅な増加に伴って倍近く増え、2億7000万円余りとなりました。
3年後に再編されるBリーグで、1部にあたる「Bリーグプレミア」に参入するためには、売り上げ12億円以上、平均入場者数4000人以上を達成することなどが条件で、新しい「B1」への参入に向け一歩前進した形です。
チームの運営会社の中村律COOは「好調なチーム成績に支えられて入場者数が増加し、パートナー企業も増えたことで基準を達成できた。今期もしっかりと臨みクリアしたい」とコメントしています。

【課題は入場者数】
「Bリーグプレミア」は最大18チームで予定されていて、参入するための初回審査は1次から4次まで段階的に分かれています。
島根が目指す2次審査では、売り上げ12億円以上、平均入場者数4000人以上を達成するほか、ホームアリーナの収容人数は5000人以上など厳しい基準が設けられています。
ちなみに昨シーズン、売り上げと平均入場者数の2つの基準をクリアしたチームは、アルバルク東京や千葉ジェッツなど5チームにとどまっていて、ハードルの高さがうかがえます。
島根としては、売り上げの基準達成に一定のメドが立ったことで、今後の課題は入場者数の増加になりますが、昨シーズンは、過去最多を記録したものの平均3100人あまりと基準に届いていません。
ただ、今シーズンは、観客席を増やしたことなどで、ここまでホーム8試合の平均は4019人と基準をわずかに上回っています。
さらに来年1月には、最大1万人を収容できる東京の会場をホームに2試合を行うなど集客に力を入れ、入場者数のさらなる増加につなげたいとしています。
一方、ホームアリーナの松江市総合体育館をめぐっては、松江市は、収容人数5000人以上という基準を満たすため、観客席を現在の最大4500席から5000席に増やすほか、同じく条件となっているVIP席なども新たに整備する方針です。