松江西高校 新設申請の「総合学科」 県が不認可

松江市の私立高校を運営する学校法人が来年度からの新設を申請していた就職に特化する「総合学科」について、県は審議会の答申を踏まえて「教育課程の内容が不適切」などとして、「不認可」とすることを決めました。

松江市にある松江西高校を運営する学校法人「永島学園」は、来年度から就職に特化する「総合学科」の新設を目指し、県に申請していました。
「永島学園」はこの総合学科の大きな特徴として通常の授業に加え、週1回以上企業でのインターンシップで給料を受け取った経験を単位として認定することなどを挙げていました。
この申請について、県から諮問を受けた私立学校審議会は11月、「不認可」とする答申をまとめ、県は27日、正式に「不認可」とすることを決め、法人側に通達しました。
「不認可」の理由について県は、教育課程の内容が不適切で、総合学科が設置された場合における今後の教員確保の見通しが確認できないとしています。
今回の決定について、法人側は決定に不服がある場合は3か月以内に知事に対して審査請求するか、半年以内に裁判所に対して処分の取り消しを求めることができるということです。
法人側は、審議会が「不認可」とした答申をまとめた際に、既存のカリキュラム内で給料を受け取る企業でのインターンシップを取り入れるとしたうえで、来年度以降、再度申請するとしていました。