島根初!「レインボーパレード」支えた大学生の思い

LGBTQなど性的マイノリティーの人たちへの支援の輪を広げようという「レインボーパレード」が、25日、島根県で初めて松江市で開かれ、開催を支えた実行委員のメンバーには、性的マイノリティーの当事者ではない人たちも参加しました。

そのうちの1人、島根大学1年生の島田郁子さんは、LGBTQなどについて、高校の授業で学んだことはありましたが、これまで、大規模なイベントに参加した経験はありませんでした。
参加のきっかけになったのは、ことし6月、大学で、パレードの実行委員長、佐藤みどりさんの講演を聞いたことでした。
佐藤さんは、戸籍上は女性ですが、性自認は男性に近いという性的マイノリティーです。
講演で、すべての人が自分らしく生きることの大切さを訴える佐藤さんに、島田さんは強く共感したといいます。
実行委員会のメンバーとなった島田さんは、佐藤さんとともに、開催費を募るクラウドファンディングの運営を手伝うなど準備にあたってきました。
そしてパレードの当日は、列の後方で音楽を流すDJ役を任され、多くの人に楽しんでもらおうと幅広い年代の曲をチョイスし、沿道を盛り上げました。
島田さんにとっては、参加者と交流できたことはもちろん、パレードを通して、沿道の人たちとふれ合えたことも大きな経験になったといいます。
パレードの終了後、島田さんは、「不安はあったけど、楽しくパレードができてよかった。“自分らしさ”を出すことは勇気が必要だけど、自分の個性を出して楽しそうにしている人がたくさんいてすごく印象的だった。性的マイノリティーの人たちの存在について、もっと多くの人に知ってもらえるような活動ができたらいい」と話していました。