「一畑バス」 さらに4路線 来年9月末に廃止する方針

深刻化する運転手不足の影響で、すでに松江市などの路線バスを減便している「一畑バス」が、来年(令和6年)9月末に、松江市や雲南市、それに、安来市を走る4路線を廃止する方針であることがわかり、運転手不足による市民の足への影響に歯止めがかかりません。

「一畑バス」が廃止する方針なのは、いずれも松江市にある一畑バス本社を発着し、日本海側に向けて北上する「マリンプラザ線」と「御津線」、雲南市にあるJR木次線の出雲大東駅を結ぶ「大東線」、それに、安来市にあるJR山陰本線の「荒島駅」を結ぶ「荒島線」の合わせて4路線、平日62便です。
廃止の方針の理由について、「一畑バス」は、運転手不足が深刻化して改善の見通しが立たないことを挙げています。
「一畑バス」には、先月(10月)末の時点で95人の運転手が在籍していますが、現在の運行本数を維持するために必要な人数をすでに下回っていて、全体の路線の安定的な運行のために今回の方針はやむをえないとしています。
今回の方針については、それぞれの市に伝えたということで、今後、代替の交通機関などについて協議が進められることになっています。
廃止の方針が示された路線は、松江市中心部と各地を結び、通勤や通学での利用者も多いということで、運転手不足による市民の足への影響に歯止めがかかりません。
「一畑バス」は、「関係する自治体と協議しながら、今後の方向性について検討したい」とコメントしています。