高校生が竹島の問題を学ぶ特別授業 隠岐の島町

日本固有の領土でありながら韓国も領有権を主張している竹島の問題をめぐり、竹島が属する隠岐の島町の高校で特別授業が行われ、高校生などが問題についての理解を深めました。

隠岐の島町の隠岐高校で行われた特別授業には、生徒などおよそ130人が参加しました。
この中で、竹島について研究している「島根県竹島問題研究会」の下條正男座長が竹島のある「日本海」の呼称をめぐる問題について講演しました。
日本側は「日本海は国際的に確立した唯一の呼称だ」と主張しているのに対し、下條座長は、韓国側は「戦前の日本の植民地主義に根ざした呼び方だ」などとして、東の海を意味する「東海」という呼び方に変更するよう訴えていると説明しました。
そのうえで、「『東海』の中にある隠岐高校となったらどう思うか」などと問いかける場面もあり、生徒たちは竹島の問題について考えている様子でした。
参加した生徒は「日本海の呼称の問題は初めて聞いたので、私たちが知らなければならないことはたくさんあると感じた」と話していました。
隠岐の島町竹島対策室の八幡貴之さんは「呼称の問題は隠岐では聞く機会がなかったので、若い人たちに聞いてもらえてよかった」と話していました。