「松葉がに」平均卸売価格 去年より約4割高く 鳥取県

11月6日にズワイガニ漁が解禁されてからの10日間で、鳥取県内で水揚げされた「松葉がに」の1キロあたりの平均の卸売価格は、およそ8600円と去年より4割ほど高くなりました。

鳥取県によりますと、ズワイガニ漁が解禁された11月6日から15日までの10日間に県内で水揚げされたオスのズワイガニ、「松葉がに」の漁獲量は43トンあまりで去年と比べると20トンほど減少しました。
一方、1キロあたりの平均の卸売価格は去年より4割ほど高いおよそ8600円で、水揚げ金額は去年とほぼ同じ、およそ3億7500万円でした。
また、メスの「親がに」の漁獲量は83トンあまりで去年よりわずかに減少しましたが、平均の卸売価格は去年より200円ほど高い3300円あまりで、水揚げ金額はおよそ2億7800万円となっています。
ズワイガニをめぐっては、人気が高まっている一方、山陰沖の資源量は少ない傾向が続いていて、鳥取県は今後の需要の高まりによって価格がさらに上がる可能性があると指摘しています。
鳥取県漁業調整課は、「漁獲量が平年よりも少ない滑り出しとなったが、安定供給に向けて漁業者らと一丸となって取り組んでいきたい」と話しています。