特急「やくも」の新型車両 山陰で初公開

出雲市と岡山市を結ぶJR西日本の特急列車「やくも」の新型車両が山陰地域で初めて公開され、沿線自治体の関係者などが乗り心地を確かめました。

「273系」と呼ばれる「やくも」の新しい車両には、大きなテーブルを備えた半個室のシートや、カーブを曲がる際に車体を自動的に傾ける新しいシステムなどが搭載されていて、より快適になっています。
試乗会には、沿線自治体の観光関連の職員や地元企業の社員などおよそ50人が参加し、JR松江駅から鳥取県へ向かいました。
参加した人たちは、新しい車内の様子を写真に収めたり、座席の座り心地を確かめたりして、新しい「やくも」を楽しんでいました。
試乗した島根県商工労働部の新田誠部長は、「シートの座り心地がいい。新しい車両は話題性もあるので、この車両を目当てに山陰を訪れてくれる人もいると思う」と観光客増加に期待を込めました。
JR西日本山陰支社の佐伯祥一支社長は、「40年ぶりの新型車両ということで、山陰エリアのよさを受け止めてデザインを検討してきた。末永く愛される車両を目指していきたい」と話していました。
新型の「やくも」は、来年(2024年)の春に運行を始める予定です。