障害者雇用に理解を 隠岐養護学校で見学会開かれる

障害者雇用について理解を深めてもらおうと、隠岐の島町で、養護学校に通う子どもたちがふだん取り組んでいる実習などを事業所に見てもらう見学会が開かれました。

知的障害のある子どもたちが通う隠岐養護学校で開かれた見学会には、隠岐の島町内にある17の事業所が参加しました。
見学会では、まず、高等部の生徒が年に2回、2週間ずつ町内の事業所で行っている実習について発表しました。
このうち、車の整備工場などで実習を行った生徒は、スライドを使って自分が取り組んだ作業について説明したうえで、今後の目標として自分からあいさつすることなどを語りました。
このあと、参加者たちは、学校内で生徒たちが機織り機を使う様子や手作りしたバッグなどを見て回り、実際に手に取って品質を確認していました。
また、お菓子作りの様子も見学し、生徒が作ったケーキを試食したうえで、生徒から調理だけでなく包装や販売も自分たちで行っていると説明を受けていました。
参加した事業所の担当者は、「生徒たちが一生懸命作業に取り組んでいると感じました」と話していました。
隠岐養護学校の木村芳宣校長は、「生徒の就職を進めるため、地元の事業所に養護学校での教育を知ってもらうことができたのはよかった」と話していました。