IT企業誘致へ JR出雲市駅前の施設にシェアオフィス開設

ITを通じた地域活性化を目指す出雲市の中心部に、新たにシェアオフィスがオープンし、IT企業の誘致や人材獲得につながるのか注目されます。

新たなシェアオフィスは、JR出雲市駅前の施設に設置されました。
7日は、記念の式典が開かれ、飯塚市長が、「ここから、出雲だけでなく島根県や全国から注目される新しいスタートアップが始まってほしい。出雲の玄関口からにぎわいがさらに生まれる取り組みを期待している」とあいさつしました。
高速インターネットが整備されたシェアオフィスには、個室や会議室のほか、電話のブースやオープンスペースが用意され、企業や個人が月ごとや1日単位で利用できます。
出雲市は、ITを通じた地域活性化を目指し、ことし5月に市内のIT企業などと官民で新たに会社を設立して、東欧などから高度なスキルを持った人材を招いているほか、IT企業の誘致も進めていて、このシェアオフィスを通じて人材と企業の誘致や交流をさらに広げる狙いがあります。
7日は、さっそく出雲市に進出を検討している県外の企業の関係者などおよそ40人が参加して交流会も開かれ、このなかで、シェアオフィスを運営する会社の牧野寛社長は、「市と連携し、ハードルを低くして人材獲得や企業誘致に取り組んでいる。進出には市や県の助成金も活用できる」などと魅力をアピールしていました。
出雲への進出を検討している都内のIT企業の役員は、「島根に拠点を作って、東京ではできない働き方を目指していきたい。地方には地方の課題があり、島根に来て解決できるよう関わっていきたい」と話していました。
牧野社長は、「県外も含めて想像の倍くらいの人が参加し、期待の高まりを感じている。出雲で事業が始められるよう市と取り組んでいきたい」と話していました。