「秋の叙勲」 島根県内からは34人が受章

ことしの「秋の叙勲」の受章者が発表され、県内からは各界で功労のあった34人が受章することになりました。

このうち、社会のさまざまな分野で顕著な功績をあげた人に贈られる「旭日章」には5人が選ばれ、元島根県議会議員の細田重雄さん(85)が旭日中綬章を受章します。
このほか、旭日小綬章が2人、旭日双光章が2人です。
また、公共の仕事などに長年従事し、功績のあった人に贈られる「瑞宝章」は、29人が受章します。
このうち、瑞宝中綬章を、島根大学名誉教授の今岡輝男さん(78)、山口大学名誉教授の大坂英雄さん(78)、元島根大学長の小林祥泰さん(76)の3人が受章します。
このほか、瑞宝小綬章が7人、瑞宝双光章が9人、瑞宝単光章が10人となっています。
「秋の叙勲」の伝達式は、県内では今月(11月)8日に行われる予定です。

【瑞宝小綬章の升田優さん】
「瑞宝小綬章」を受章する松江市の升田優さん(71)は、昭和49年に島根県に入庁し、監査委員事務局長などを歴任して地方自治の発展に貢献しました。
特に平成17年、県が条例で2月22日を「竹島の日」に定めた直後、総務課長に着任して竹島問題を担当。
県内外の専門家などでつくる「竹島問題研究会」の立ち上げに尽力したほか、今も研究会の顧問として文献調査や啓発活動に取り組んでいます。
受章について、升田さんは「理解ある上司や同僚らのおかげだ。竹島問題について若い人に感心を持ってもらい、引き継いでいくことが私の使命だと感じている。研究は地味で時間もかかるが、粘り強くあきらめずにやることが条例を定めた趣旨でもあり、今後も研究成果を発表し続けて社会に還元していきたい」と話していました。