建設業に関心を 高専生が工事現場で体験学習 松江

人手不足が進む建設業に関心を持ってもらおうと、高等専門学校の学生を対象にした工事現場での体験学習が、松江市などで開かれました。

これは、県建設業協会が、松江工業高等専門学校の学生を対象に開いているもので、31日は、県内14か所の工事現場で3年生合わせて40人を受け入れました。
このうち、松江市役所に近い宍道湖のほとりの新しい公園の工事現場には、学生4人が訪れ、土地の測量で使うICT=情報通信技術を活用した機器の操作を体験しました。
学生たちが棒状の器具と端末を持って移動すると、地面に置かれた測量機が自動でその距離と方向を測って端末の地図に入力していき、学生たちは、実際の現場で使われる機器について学んでいました。
県建設業協会では、人手不足が進むなかで、ICT技術の導入によって省力化を進めるなどの対応を進めているということです。
参加した男子学生は、「将来は地元で就職したいのでいい経験になりました」と話していました。
県建設業協会青年部会の岩崎利行部会長は、「建設業界の人手不足は、5年後、10年後にはさらに深刻になると思います。建設業界は力仕事というイメージがありますが、ICT技術も取り入れているので、多くの若い人たちに関心を持ってもらいたい」と話していました。