松江市 生成AI“一定の成果” 条件付きで使用継続へ

自治体による活用の模索が続いている対話型の生成AIをめぐり、松江市は、9月まで行っていた試験運用の結果、一定の成果を得ることができたとして、今後も条件付きで使用を続けることにしました。

松江市では、個人情報は入力しないなどのルールを設けた上で、情報収集のほか、イベントのタイトルやキャッチフレーズのアイデア発案などの場面に限って、ことし7月から9月まで「ChatGPT」を試験的に運用していました。
松江市が運用した結果を職員からの意見などをもとに評価したところ、調べ物やキャッチフレーズをはじめとするアイデア出しの場面で、時間の短縮がみられたなど一定の成果が得られたことから、今後は期限を決めずに運用を続けることにしました。
一方で情報漏えいを防止するため、市民や議会からの質問に対する回答作成には、引き続き使用しないとしています。
生成AIをめぐっては、相模原市が全国で初めて国産の生成AIの導入を決めるなど、自治体で活用の模索が続いていて、松江市の上定市長は「今後もほかの自治体の生成AIの活用例などを参考にして、松江市としての活用方法を検討していきたい」と話しています。