出雲のトキ5羽 新潟の「佐渡トキ保護センター」に移送

出雲市の施設で分散飼育されている国の特別天然記念物のトキ5羽が、野外に放鳥する準備などのため、新潟県の「佐渡トキ保護センター」に向けて移送されました。

トキは、鳥インフルエンザなどの感染症による絶滅を防ぐため、新潟県佐渡市の施設のほか、国内4か所で分散飼育されていて、出雲市トキ分散飼育センターでも12年前(2011年)から飼育が行われています。
センターでは、飼育しているトキを野外への放鳥候補個体などとして年に1回、佐渡に移送していて、おりに入れられた5羽を乗せた車が飼育員に見送られながら出発しました。
5羽のうち3羽はセンターで生まれ、今後、放鳥に向けた訓練などをする予定だということです。
飼育員の谷口叶さんは、「毎年この時期は、わが子の旅立ちのようでさみしい思いもあるが、佐渡でのびのびと生活してほしい」と話していました。
一方、出雲市には、新たに佐渡から1羽のオスが来ることになっています。