脱炭素へ 松江市が東京のベンチャー企業と連携協定を締結

脱炭素の取り組みについて民間との協力を深めようと、松江市が、15日、東京のベンチャー企業と連携協定を締結しました。

松江市は、ことし環境省から2030年度までに温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする取り組みを進める「脱炭素先行地域」に選ばれ、脱炭素に関わるさまざまな施策に取り組んでいます。
この動きをさらに深めようと、松江市は15日、バイオディーゼル燃料を扱う東京のベンチャー企業と連携協定を結びました。
協定には、循環型社会の地方都市モデルの構築や、カーボンニュートラルの推進、それに、バイオ燃料の普及啓発などが盛り込まれています。
協定の締結によって、松江市は、ベンチャー企業から家庭などの使用済み食用油から作られた従来のものよりエンジンへの負荷などを与えないバイオディーゼル燃料の提供を受けます。
松江市は今後、市の清掃収集車の燃料を軽油からこのバイオディーゼル燃料に変更することで温室効果ガスの排出量を減らし、脱炭素を進めていくということです。
このほか、この燃料を市内のリサイクル処理施設で使い、原料となる使用済みの食用油を回収することも予定しているということです。
上定市長は、「脱炭素の取り組みを民間と協力しながら今後も続けていくことで、市民の間にもその輪が広がっていってほしい」と話していました。