隠岐の伝統行事「牛突き」ことし最後の本場所大会 隠岐の島町

隠岐の伝統行事「牛突き」のことし最後となる本場所の大会が、隠岐の島町で8日行われました。

隠岐諸島の牛突きは、およそ800年前の鎌倉時代に承久の乱で敗れ、隠岐に流された後鳥羽上皇を慰めるために始まったと伝えられています。
8日は、隠岐の島町の一夜嶽神社近くの牛突き場で、年に3回ある本場所のうち、ことし最後となる大会が行われ、観光客などおよそ500人が集まりました。
最大で1トン近い牛など22頭が取組を行い、「綱取り」と呼ばれる牛使いが、かけ声をかけながら手綱を引っ張ると、牛は激しく動きながら頭をぶつけあっていました。
取組は、5分ほど続くと引き分けにするというルールのもと行われ、牛が顔に土がつくほど頭を下げてぶつかり続ける様子に、訪れた人たちは大きな拍手を送っていました。
岡山県から訪れた観光客は「牛突きは初めて見ました。迫力があってよかったです」と話していました。