道の駅へ寄贈計画の段ボール授乳室 川本町 当面使用見送り

子育て支援につなげようと、全国各地にある道の駅への寄贈が計画されている段ボール製の授乳室をめぐり、保護者から安全面を不安視する声があがっていることなどを受けて、川本町は、来月(10月)寄贈を受けても、当面、使用を見送ることを決めました。

国土交通省が道の駅にベビーコーナーなどの整備を推進するなか、道路の舗装業者で作る日本道路建設業協会が、子育て支援につなげようと、全国各地の道の駅への段ボール製の授乳室の寄贈を計画していて、大分県に続いて今月(9月)19日には授乳室がない松江市の道の駅に贈られました。
授乳室は、高さと幅がいずれもおよそ2メートル、奥行きおよそ1メートルあり、なかには親子で座れるいすが置かれています。
しかし、松江市に贈られた際は、当初天井がなかったほか、入り口には仕切りのカーテンが1枚あるだけで鍵はかけられないことから、松江市には、保護者から安全面を不安視する声などが寄せられていました。
こうしたなかで、来月、同じ団体から町内の道の駅にこの授乳室の寄贈を受ける川本町は、寄贈を受けても、当面、使用を見送ることを決めました。
ただ、いすについては女性用更衣室に設置することにしています。
川本町は、「設置するスペースの問題のほか、安全面から適切ではないと判断した」と話しています。