パンを焼き続け ギネス世界記録を上回る!

松江市にある飲食店のアイルランド人オーナーによるパンなどを「どれだけ長い時間焼き続けられるか」というギネス世界記録への挑戦、地元の人たちからの支えを受けて見事現在の世界記録を16時間以上、上回る「48時間」を達成しました。

記録に挑戦したのは松江市にある飲食店のオーナーで、アイルランド人のアラン・フィッシャーさん(40)です。
フィッシャーさんは25日午前9時から「ソーダブレッド」と呼ばれる、母国の伝統的なパンを焼き始めました。
挑んだのはパンなどを「どれだけ長い時間焼き続けられるか」というギネス世界記録の更新。
現在の世界記録31時間16分を上回る「48時間」を目標に掲げていました。
次々とパンを焼き上げていくフィッシャーさん、挑戦の裏にはコロナ禍で経験した、たび重なる予約のキャンセルというつらい過去がありました。
コロナ禍を乗り越えたいまこそ、再び店に活気を取り戻そうと前人未踏の記録に挑んだのです。
焼き上がったパンは記録係のボランティアが写真を撮ったあと、客に無料でふるまわれ、昼夜問わず人が店を訪れて、焼きたてを店内で食べたり持ち帰ったりしてフィッシャーさんの挑戦を支えていました。
そして26日午後4時すぎ、現在の世界記録31時間16分を上回りましたが、フィッシャーさんは止まりませんでした。
さらに高い目標を目指し続けて一睡もせずパンを焼き続けること2日間、見事、27日午前9時に目標に掲げた「48時間」を達成し、駆けつけた人たちの拍手や太鼓で祝福を受けながらフィッシャーさんは母国のビールで乾杯し、記録達成を祝いました。
気になる焼いたパンの数はなんと487個、フィッシャーさんは「ずっと立ちっぱなしで腰が痛くなりましたが大丈夫です。多くのお客さんの応援で頑張ることができました。ありがとうございます」と笑顔で話していました。
今後審査が行われ、早ければ1週間ほどで世界記録に認定されるかどうか決まるということです。
また、フィッシャーさんは28日から“どれだけ長い時間、料理を続けられるか”という別の世界記録に挑戦する予定で、120時間を目標にシチューやローストビーフなどを作り続けることにしていて、ここ松江市でどれだけの世界記録がうまれるのかしばらく目が離せません。