牛を蹴るなど虐待 農場の元従業員に罰金20万円の有罪判決

ことし6月、大田市の農場で飼育していた牛を繰り返し蹴るなどして、動物愛護法違反の罪に問われた26歳の元従業員に対し、松江地方裁判所は「牛に執ように暴行を加えた無慈悲な犯行で悪質だ」などとして、求刑どおり罰金20万円の有罪判決を言い渡しました。

住居不定の元従業員、ヘリ・アルジョン・マルチザナ被告(26)はことし6月、当時勤務していた大田市の農場で牛2頭の鼻や首の付近を足で蹴るなどしたとして、動物愛護法違反の罪に問われました。
22日の判決で松江地方裁判所の今井輝幸裁判官は「牛2頭に執ように暴行を加えた無慈悲な犯行で悪質だ。牛に蹴られたことから腹を立てたなどという動機は安易というほかない」などと指摘しました。
そのうえで「暴行場面を動画で撮影しSNSで発信していて、動物虐待の様子を社会に流した行為も動物愛護法の精神を損なうもので厳しい非難を免れない」などとして、求刑どおり罰金20万円の有罪判決を言い渡しました。