温泉施設「富田山荘」再活用へ 譲渡先全国から募集 安来

安来市は市が経営していた温泉施設を再活用しようと、経営権を譲渡する民間の事業者をことし11月上旬まで全国から募集しています。

民間に譲渡されるのは、旧広瀬町が昭和53年に建設した温泉・宿泊施設「富田山荘」です。
日本最大級の山城跡・月山富田城近くの丘陵地にあり、地元を代表する観光施設でしたが、平成12年の鳥取県西部地震のあと、温泉から湧き出る湯の量が減ったことなどから、おととし4月から休館しています。
安来市では昨年度、サウナ施設として再利用することなどを条件に山陰両県で譲渡先を探していましたが選定に至らず、今年度はサウナ施設にこだわらず幅広い目的での再利用を目指すとし、募集の対象も全国の事業者に拡大しました。
施設の一部である城の天守閣を模した建物を残したうえで運営することを条件とし、ことし11月10日まで譲渡先を募集して、譲渡にかかわる費用は事業者側からの提案を受けて決めるということです。
安来市観光振興課では、「地域活性化につながるような再利用の提案を幅広く募集していきたい」と話しています。