改修工事が進む雲南市の水力発電所 部品の設置工事を公開

雲南市で、改修工事が進められている中国電力の水力発電所で、発電機の重要な部品を設置する工事が報道陣に公開されました。

雲南市にある中国電力の「北原発電所」は、阿井川や斐伊川からの水で発電する水力発電所で、老朽化に伴い、2020年から改修工事が行われています。
18日は、水車とともに回転することで、電気を生み出す「回転子」と呼ばれる部品の設置工事の様子が公開されました。
設置された「回転子」は、コマのような形をしていて、直径3メートル、重さが42トンあり、作業員たちは、声をかけあいながら、クレーンを使って慎重に据え付けていました。
この改修工事が完了すると、北原発電所は、一般家庭およそ2万2000世帯が1年間に使う量に匹敵する6924万キロワットアワーの発電が可能になるということです。
北原発電所は、来年3月から発電を始める予定です。
中国電力出雲水力電気課の坂田敏郎課長は「発電機の主要部品である回転子の設置が無事にできた。運転開始に向けて、さらに準備を進めていきたい」と話していました。