水産高校の生徒たち 練習船でマグロ漁の実習へ出発 隠岐の島
ハワイ沖の太平洋でマグロ漁の実習を行うため、水産高校の生徒を乗せた練習船が、11日、隠岐の島町を出港し、2か月余りにわたる航海が始まりました。
航海実習に臨むのは、隠岐水産高校の生徒33人で、隠岐の島町の西郷港で出港式が行われました。
はじめに、県教育委員会の酒井實三指導主事が、「実習で高い専門性を身につけ、将来の水産関連産業の担い手になると期待している」と激励しました。
これに対し、実習生代表の村上虎哲さんが、「実習生一丸となり、“熱・意気・団結”の“水産魂”で頑張ります」と応えました。
このあと、生徒たちは、水産練習船「神海丸」に乗り込み、保護者などが手を振って見守るなか、マグロ漁の実習を行うハワイ沖の太平洋に向けて出発しました。
高校によりますと、生徒たちは、航海の技術やはえなわを使ったマグロ漁の手順を学ぶほか、新型コロナの影響で中止していたハワイのホノルルへの寄港を4年ぶりに再開するということです。
実習に臨む生徒は、「航海に不安もあるが、船員や先輩の動きを見て盗めるものを盗み、将来の夢につながるよう頑張りたい」と話していました。
また、子どもを見送った保護者は、「長い旅になるが、荒波に打たれながら成長して帰ってきてほしい」と話していました。
実習は2か月余り続き、生徒たちは、11月15日に西郷港に戻る予定です。