フランスと日本近代洋画の企画展 島根県立美術館

フランスと日本近代の洋画をテーマにした企画展が松江市で開かれています。

会場の島根県立美術館には、フランスの絵画やそれに影響を受けた日本近代の洋画などあわせて85点が展示されています。
このうち、1876年に制作された印象派の創始者の1人、クロード・モネの「モンソー公園」は、パリの庭園と訪れる人たちの姿が繊細なタッチで描かれ、暮らしの優雅さが伝わってきます。
また、ジャン=ポール・ローランスが1877年に制作した「マルソー将軍の遺体の前のオーストリアの参謀たち」は、フランス革命で戦功をあげて若くして将軍となったマルソーの死という歴史の一場面がそのまま描かれています。
このほか、ローランスに師事した日本の鹿子木孟郎(かのこぎ・たけしろう)が1907年に描いた「ノルマンディーの浜」は、浜に引き上げられた2つの漁船の間に漁業者とその家族を描くことでダイナミックな印象を与えています。
柳原一徳専門学芸員は、「モネやローランスといった印象派の巨匠たちのほか、有名な作家たちの上質で歴史的な作品を多く展示しているので、楽しんでほしい」と話していました。
この企画展は、11月6日まで開かれています。