“障害者雇用に関心を” 県などがフォーラム 益田

障害者の雇用の促進と職場での定着を図るため、障害者の雇用について関心や理解を深めてもらうフォーラムが益田市で開かれました。

このフォーラムは県や島根労働局などが益田市で開き、企業の採用関係者などおよそ40人が参加しました。
フォーラムでは道路の工事などを行っている会社の常務取締役が講演し、脳卒中で重い後遺症が残った従業員を例にあげ、キーボードの代わりにマウスやパッドでパソコンに入力できるようにしたほか、専門知識のある外部の人の力を借りて本音を聞き出すことで会社側も不安がなくなり、円滑にコミュニケーションが取れるようになったことを紹介しました。
また、保育園で環境整備などをしている知的障害者の講演では、働き続けられる理由として職場の雰囲気がいいことや職員や園児とのやり取りが楽しく家庭事情にも配慮してもらっていることをあげました。
島根労働局によりますと、昨年度県内でハローワークを通じて障害者の就職が決まったケースは1008件で、前年度より5件増え、これまでで最も多くなりました。
講演を聞いた農業関連の企業の採用担当者は「障害のある従業員の話を聞く機会があまりないので、どう感じているのか話してみたいです」と話していました。