ことしの春闘賃上げ率 2.51% 2003年以降で最も高く

記録的な物価高騰が続くなかで行われたことしの春闘について、連合島根が最終的な回答結果をまとめたところ、平均の賃金引き上げ率は2.51%で、比較できる2003年以降、最も高くなりました。

ことしの春闘について、連合島根は、6月末までに経営側から回答が示された83の労働組合の最終結果を公表しました。
それによりますと、定期昇給とベースアップ相当分を合わせた賃上げ率は平均で2.51%で、去年を1.02ポイント上回り、比較できる2003年以降、最も高くなりました。
また、賃金の引き上げ額は、月額平均で6178円で、去年に比べて1836円高くなり、こちらも2003年以降で最も高くなりました。
ことしの春闘で、連合島根は、記録的な物価の高騰で家計が圧迫されているため高い水準の賃上げが必要だとして、賃上げ率で5%、賃金の引き上げ額で月額1万1900円を経営側に求めていました。
今回の結果について、連合島根は、「経営側も賃金を引き上げないと人材が集まらない状況にあり、組合員の生活が厳しくなっている現状も踏まえて賃上げに応じてくれたと思う。一方、連合本部の回答結果と比べると、島根の賃金の引き上げ額はおよそ4000円低く、地域間格差が広がっているのは今後の課題だ」としています。