5日から「松江水郷祭」 観覧席設置など準備進む

松江の夏の風物詩、「松江水郷祭」が5日から開催されるのを前に、会場周辺では観覧席を設置するなどの準備が進んでいます。

「松江水郷祭」は松江市中心部の宍道湖の湖面から花火を打ち上げる夏の風物詩で、5日と6日の2日間にわたって行われます。
開催を控え、宍道湖では湖上で花火を打ち上げるための「台船」が小型の船にけん引されて、湖の打ち上げ場所に向けて移動していました。
また、ことしは物価高などの影響が続く中で安定的な収益を確保するために有料の観覧席が2万6000席設置され、これまでとは大きく形を変えて実施されることになります。
4日は会場周辺に設けられた有料観覧席のエリアでは価格帯ごとに準備が進められて、このうち、1人あたり5500円と最も安い地面に座る「ブロック席」の区画には仕切りのロープが設置されていました。
そして、ドリンクの飲み放題が付いて5万円と最も高額な席には、テーブルなどが置かれていきました。
その一方で、打ち上げ場所を4ヶ所に増やしたうえで去年より6500発多い過去最多の2万発の花火を打ち上げて内容の充実を図ることにしていて、こうした花火大会の継続を目指す試みがどう影響するのか注目されます。

【チケットの売れ行きは】
「松江水郷祭」の主催団体によりますと、2万6000席の有料席のチケットの売れ行きは3日の時点で全体で5割ほどで、特に土手などに座る「ブロック席」に空きがあるということです。
チケットはコンビニエンスストアで事前に購入できるほか、当日も会場のチケット売り場で午後4時から午後8時半の間、「ブロック席」のみ販売されています。
また例年のように無料で観覧できるエリアも有料席の後ろ側などに設けられますが、当日の午後6時まで場所取りをすることが禁止されているため、注意が必要です。