岸田首相 島根大学新学部で産学官連携の取り組み視察

岸田総理大臣が松江市の島根大学を訪れ、産学官で連携して新たな素材などを研究する新学部の取り組みを視察しました。

岸田総理大臣は31日午後、松江市にある島根大学を訪れました。
視察に先立ち、出迎えた丸山知事は、7月8日から続いた記録的な大雨について説明し、出雲市を中心に住宅や道路などが水につかり、県民の生活に大きな被害が出たとして支援を求めました。
これに対し、岸田総理大臣は「財政面を中心に地元の取り組みを支援する。台風シーズンも本格化するので緊張感を持ちながら即応体制を国としても用意し、県民の命や暮らしを守るために努力していく」と応えました。
このあと、岸田総理大臣は大学に今年度新設された「材料エネルギー学部」の取り組みを視察し、大学や企業が連携して金属加工を行うための機器の性能を確認していました。
視察のあと、岸田総理大臣は「大学が中核となって質の高い人材を育成することは“人への投資”そのものだ。育成をリードしている島根県や大学の先駆的な取り組みを支援していきたい」と述べ、産学官の連携による雇用の創出や企業の地方移転などを促して地方の魅力を高めるとする考えを示しました。
また、島根大学の服部泰直学長は「人材育成は大学と県、産業界が一体となって取り組まなくてはいけない。島根が全国に先立って地方創生のモデルとなるよう、できることを地域でも話して進めていきたい」と話していました。