大田市の神社で20年ぶりに大しめ縄の掛け替え

大田市の世界遺産・石見銀山遺跡にある温泉街の神社で、およそ20年ぶりに拝殿の大しめ縄が地元の人たちの手で掛け替えられました。

温泉で知られる大田市温泉津町にある「龍御前神社」は、温泉津港に出入りする北前船の守り神として、信仰を集めてきました。
拝殿の入り口には、長さ4メートルほどの大しめ縄が飾られていて、古くなって表面のわらがほつれてきたことから、およそ20年ぶりに掛け替えることになりました。
29日は、地元の人たちおよそ20人が集まり、古くなった大しめ縄を拝殿の軒下から下ろしました。
そして、重さ140キロの新しい大しめ縄が飯南町の工房から届くと、神職がおはらいをした後、ロープを使って拝殿につるし、太い針金で固定しました。
新しい大しめ縄は、長さがおよそ4メートル、一番太いところで直径55センチの大きさです。
夜には、拝殿で石見神楽の定期公演が行われるほか、31日には、「水無月祓(みなつきばらい)」と呼ばれる神事が掛け替わった新しい大しめ縄のもとで行われます。
龍御前神社の小川良知総代長は「青々としたしめ縄を見ると気持ちが新たになります。町を訪れた皆さんが新しくなったしめ縄を見て、喜んでいただけると信じています」と話していました。