大雨 農林水産関係の被害額 2700万円余に

7月8日から続いた記録的大雨で、県は、農林水産関係の被害額が2700万円余りにのぼると発表しました。

県は、7月8日からの大雨による県内の農林水産関係の被害状況についてまとめ、14日午前9時時点の速報値を発表しました。
それによりますと被害が確認されているのは、東部では松江市と出雲市、雲南市、西部では大田市や益田市、川本町など、隠岐では隠岐の島町や西ノ島町のあわせて11の市と町で、被害額はおよそ2734万円にのぼるということです。
このうち農作物の被害額は、トマトや青ネギなどの野菜がおよそ1786万円、ブドウやイチジクなど果物が467万円余り、水稲がおよそ100万円などとなっています。
また、農業用ハウスに備えられた機械が水につかるなどの被害が出ているほか、62の農地で土砂の流入などの被害が、農道や水路など43の農業用施設でのり面が崩れるなどの被害がそれぞれ確認されています。
被害額は今後も膨らむ見通しだということで、県は、被害状況の確認を進めるとともに、被災の規模に応じて必要な支援を検討していくとしています。

7月8日からの記録的な大雨で、県内で農林水産関係の被害が相次いだことについて、丸山知事は14日の記者会見で、「青ネギや小松菜などの葉物野菜を中心に、水につかって出荷できない被害が発生しているほか、農業用ハウスの浸水で、ぶどうなどの果物にも根の傷みによる影響がこれからどれくらい出てくるか、見極めが必要だ」と述べました。
そのうえで、「農業用機械やハウスなどの施設で大きな被害があった場合、県と市町村で補助制度の支援を行うことにしている。被害の相談に対応する窓口を設けているので相談してほしい」と述べ、復旧に向けて支援を続ける考えを示しました。