O157集団感染 施設の約50人の健康状態調査続く

出雲市の児童福祉施設に通う幼児など30人が腸管出血性大腸菌O157に集団感染したことを受けて、県はほかにも感染の疑いがある職員など、およそ50人の健康状態を調べるとともに、手洗いなどの対策を徹底するよう呼びかけています。

県によりますと、6月下旬から出雲市にある児童福祉施設に通う幼児や職員がO157に感染していることが相次いで確認され、感染者は2日までにあわせて30人に上っています。
県はO157の集団感染が発生したとしていて、多くが下痢や腹痛などの症状を訴え、3日午前までに4人の入院が確認され、重症の人はいないということです。
この児童福祉施設は当面休業するとしていて、県は感染の疑いがあるほかの職員や利用者などおよそ50人にも検査を受けてもらい、健康状態を調べています。
県内でのO157の集団感染の発生は、8年前に益田市の高校の寮で79人の感染が確認されて以来となります。
O157は夏に感染が広がりやすく、県は感染の拡大を防ぐために食品に火をよく通すことや、トイレの後や食事の前には十分に手洗いすることなどを呼びかけています。