脱炭素に向けた企業経営を支援 中小企業対象にセミナー 雲南

脱炭素に向けた企業経営を支援しようと、中小企業を対象にセミナーが雲南市で開かれました。

このセミナーは、政府が2050年に温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする目標を打ち出すなか、脱炭素に向けた企業経営を支援しようと開かれ、雲南市の会場には県内の中小企業およそ30社が集まりました。
このなかで、脱炭素に向けた経営支援に取り組んでいる東京にあるベンチャー企業の岩田圭弘さんが、オンラインで講師を務め、大手企業は取引先に対し環境に配慮した経営を進めているかを注視していると指摘したうえで、まずは自社の二酸化炭素排出量の削減目標を決め、省エネを進めることなどが基本だと強調しました。
セミナーでは、県内の取り組み事例も紹介され、江津市にある電力小売会社の社長は、漁港に太陽光パネルを設置し、電力を現地で消費する、エネルギーの「地産地消」を進めていることを報告していました。
セミナーを主催した島根銀行企業支援室の大瀧英之次長は、「環境に配慮した経営が求められるなか、山陰の企業が取り残されないように、銀行として伴走しながら支援していきたい」と話していました。