1日は「世界牛乳の日」 丸山知事に消費拡大への支援要請

6月1日は国連の専門機関が定める「世界牛乳の日」です。
これにあわせて、飼料価格の高騰などで厳しい経営を強いられている島根県内の生産者らが県庁を訪れ、丸山知事に県産牛乳の消費拡大に向けた支援を求めました。

FAO=国際食糧農業機関は、毎年6月1日を「世界牛乳の日」に定めていて、島根県内の生産者や乳業メーカーも、消費拡大に向けて県産の牛乳をPRしようと、丸山知事のもとを訪れました。
このなかで、代表を務める大田市の生産者、西谷悟郎さんが、「飼料や電気代の値上がりで経営環境が厳しく、赤字から黒字に転換ができない酪農家が多い。県から支援してもらっているが、国への要望も協力してほしい」と窮状を訴えました。
これに対し、丸山知事は、「牛乳の価格はことし8月にも値上げが予定されるが、今後も赤字を抱えながらの経営を強いられると思う。県としても消費拡大のために積極的に対応したい」と応えました。
このあと、丸山知事は、県内産の牛乳を試飲したうえで、生産者や乳業メーカーの負担を減らせるよう、必要な支援を講じていく考えを強調しました。
このあと、西谷さんは、「毎年、厳しさが増していくのは異常な事態だ。後継者が安定して働けるよう、国などにも効果的な対策を打ってほしい」と話していました。