国の天然記念物 出雲市の経島でウミネコの生態調査

ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されている出雲市の経島で、生まれたウミネコのヒナの数を調べる生態調査が行われました。

出雲市大社町にある経島は一般の人の立ち入りが禁止されている島で、毎年3月頃からウミネコが産卵のために飛来し、貴重な繁殖地として国の天然記念物に指定されています。
出雲市は毎年ウミネコの生態を調査していて、22日は調査員と市の職員あわせて4人が船で経島に渡って、ふ化したヒナの数を数えました。
その結果、58羽のヒナと、ふ化していない卵423個が確認されました。
市によりますと、経島での繁殖は天候や気温に左右されやすく、ふ化していない卵も多いことから、今後、ふ化のピークを迎える可能性があるということです。
ウミネコのヒナは、順調に育てば、7月下旬頃には、北海道や青森県へ向かって飛び立っていくということです。