障害者への家族などからの虐待 8件 統計開始後最少に
令和3年度に、障害者が家族などから虐待を受けた件数は、島根県内で8件確認され、統計を取り始めてから最も少なくなりました。
島根県によりますと、令和3年度に、障害者が家族などの養護者から虐待を受けているとして市町村に寄せられた相談や通報は30件にのぼり、このうち8件が虐待と確認されました。
これは、前の年度より2件少なく、統計を取り始めた平成25年度以降、令和元年度と並んで最も少なくなりました。
1人に対して複数の種類の虐待が行われたケースもあり、種類別に見ると、暴力などの「身体的虐待」が6件、暴言などの「心理的虐待」が4件、年金や預貯金を本人の同意なく使用するなどの「経済的虐待」が1件でした。
また、施設での虐待は5件確認され、県や市町村は、施設に対し、再発防止に向けた計画を提出させるとともに、指導を行ったということです。
島根県障がい福祉課は、「虐待の件数は減ったが、引き続き啓発を行って未然防止に努めるとともに、虐待に気づいたらいち早く通報してもらうよう呼びかけていく」としています。