大田市楫野市長 石見銀山遺跡での川転落事故を謝罪
3月8日、世界遺産の石見銀山遺跡で川沿いの柵が壊れ、観光客の女性が川に転落して死亡した事故について、大田市の楫野弘和市長は、「市の対応が不十分だったことで事故が起きた」と述べ、謝罪しました。
3月8日、大田市大森町を流れる「銀山川」で、県外から観光に訪れていた女性が川沿いの木製の柵にもたれかかったところ柵が壊れ、川に転落して死亡する事故が発生しました。
市はおととし4月、柵の腐食を確認したことから、コーンを置くなどして近づかないよう注意を呼びかけていましたが、事故を防ぐことはできませんでした。
17日、臨時の記者会見を開いた大田市の楫野市長は、「楽しみにしていた観光で、市の対応が不十分だったことで事故が起き、大変申し訳ない。予算や優先度を考えた結果、修繕が遅くなっていた。コーンを置くことで注意喚起していたつもりだったが、もっと早く直すべきだった」と述べ、謝罪しました。
事故を受け、市は市道にある柵や公共施設などの緊急点検を行っていて、これまでに、一部の柵や、20の施設の100か所以上で、修繕が必要な部分が見つかったということで、今後、修繕に向けた工事などを進めていくということです。
市はこれまでこうした修繕を行うかなどについては、担当課のみで判断していましたが今後は、副市長をトップとした委員会を立ち上げ、外部の専門家に意見を求めながら迅速に対応できるようにする方針です。