美郷町 浸水被害相次ぐ港地区で高台集団移転の造成工事完了

江の川の増水で浸水の被害が相次いでいる美郷町港地区で、高台に集団で移転する国の造成工事が完了しました。

美郷町港地区は江の川の増水で2018年と2020年に住宅などが浸水する被害が相次ぎ国は防災集団移転の制度を活用して港地区の集会所の裏手にある山林の掘削とのり面の補強工事を行って宅地を造成する工事を去年9月から進めてきました。
宅地は広さがおよそ6100平方メートルで、工事がこのほど完了し移転を希望する5世帯が移転することになっています。
美郷町は宅地の基礎工事や水道施設の建設などを進め、来年12月に住民の移転が完了する予定です。
住民の屋野忠弘さんは、「ついにここまできました。半年で宅地に大変身してびっくりしています。感慨無量で一安心です。ことしと来年、水の被害が出ないよう祈りながら待っています」と話していました。
美郷町建設課の行田将士課長補佐は、「安心して暮らせるような町づくりを目指していきたい。町としても引き続きスピード感を持って工事を進めていきたい」と話していました。