高周波の音活用 新しいバードストライク防止装置 石見空港

益田市にある石見空港に、航空機と鳥が衝突する「バードストライク」を防ぐため、高い周波の音を活用した新しい装置が設置されました。

この装置は、岡山理科大学の辻維周教授が、民間の会社と協力して開発したもので、12キロヘルツから15キロヘルツの高い周波の音を半径200メートルの範囲で出すことで、カラスなどの鳥を近づかせない効果があるということです。
航空機と鳥の衝突は「バードストライク」と呼ばれ、機体が損傷したり、エンジンが停止したりするなど深刻な事態を招くおそれがあり、新しい装置によって、空港の職員が滑走路をパトロールするこれまでの対策より効率的な対応ができることが期待されています。
岡山理科大学の辻教授は、「高周波で鳥を近づかせないという仕組みは全国的にも珍しいと思うので、この装置で少しでも事故の危険性が下がれば、新たな可能性も見えてくると思う」と話していました。