“春の妖精”イズモコバイモ 咲く 川本町
絶滅危惧種に指定され、「春の妖精」とも呼ばれるユリ科の希少植物「イズモコバイモ」が、川本町で可憐な花を咲かせています。
イズモコバイモは、島根県に自生しているユリ科の希少植物で、環境省が絶滅危惧種に指定しています。
川本町谷戸にある自生地では、2つの住民グループが毎年、雑草を刈るなど環境を守る活動を続けていて、およそ3000株のイズモコバイモが白く小さな花を咲かせ始めました。
10センチほどの茎の先に白く可愛らしい釣り鐘状の花を咲かせるイズモコバイモは、葉が羽のように広がっていることから「春の妖精」とも呼ばれています。
神奈川県から訪れた20代の女性は、「島根県にしかない植物ということで、ちょうど満開の時期でラッキーでした」と話していました。
また、愛知県から訪れた男性は、「小さいけれどきれいな花ですね」と話していました。
イズモコバイモの保護活動を続ける住民団体の瀬尻亨代表は、「遠くから見に来られる人もいるので、ずっと守っていきたい」と話していました。
川本町のイズモコバイモは、3月下旬まで楽しめるということです。