松江市役所新庁舎 5月8日から一部運用開始へ

建て替えが進められている松江市役所の新庁舎のうち、一部の棟が完成し、ことし5月8日から運用が始まることになりました。

松江市の上定市長は8日の定例会見で、老朽化で建て替えが進められている松江市役所の新庁舎のうち、地上6階、地下1階建ての一部の棟が完成し、ことし5月8日から運用を始めることを明らかにしました。
新庁舎の1階には多くの市民が利用する市民課や保険年金課などが置かれ、訪れた市民が申請書に内容を手書きする必要があった住民票などの申請は、新庁舎では口頭で内容を伝えると窓口の職員がすべて担い、訪れた人は受け取る際に署名をするだけで済むようになるなど、利用者の負担を減らす新たなサービスを始めるということです。
このほか、宍道湖に面した2階にはイベントを開催できる広さがおよそ600平方メートルあるテラスが設けられるほか5階には市議会の議場が設けられます。
松江市は5月27日に新庁舎の見学会を開くとともに、旧庁舎の歴史などを振り返る催しを開くことにしています。
上定市長は「行政手続きのデジタル化を進め、住民がスムーズに利用できるよう現場の職員も対応していく。また、市民が楽しめる、にぎわいの拠点にしたい」と述べました。
松江市は令和7年度に、新庁舎すべての運用開始を目指しています。