資材高騰で一畑電車が新型車両の導入を延期
物価高騰に歯止めがかからない中、一畑電車は、新たに導入する予定の新型車両について、資材価格が高騰していることなどを理由に導入時期を延期することを決めました。
一畑電車は、沿線自治体などから補助を受け、令和7年度までに4両の新型車両を導入する予定です。
30日は、会社と沿線自治体などで作る協議会が総会を開き、その導入時期などを議論しました。
この中で、県の担当者から、資材価格の高騰によって車両価格も値上がりすると説明があり、具体的には、車両1両あたり、当初予定の2億5500万円から4億1800万円に上がると試算されるということです。
その結果、車両価格は4両の総額で16億7200万円となり6億5000万円以上値上がりすることから、補助を行う沿線自治体の負担が短期間に集中するのを避けるため導入時期を1年延長し、令和8年度までとする方針に切り替えました。
「一畑電気鉄道」の足達明彦社長は、「『全国旅行支援』で観光客が徐々に戻ってきている状況なので、沿線自治体と協力しながら、利用客を増やすべくさまざまな施策を実行していきたい」と話していました。