島根大学などの研究グループ 短時間で感染識別技術を開発

従来の方法よりも短い時間で新型コロナウイルスに感染しているかどうかを判別できる技術の開発に、島根大学などの研究グループが成功しました。
今後、新型コロナの新たな変異株や新種のウイルスなどに感染した場合の迅速な識別にも使えることが期待されます。

新たな検出技術を開発したのは、島根大学医学部の根武谷吾特任教授と、島根大学発の医療ベンチャー企業、それに、長崎大学などでつくる研究グループです。
新型コロナへの感染の有無は、一般的にPCR検査や抗原検査で確認しますが、抗原検査の場合、結果が出るまでに最短でもおよそ15分かかります。
グループでは、ウイルスの表面にあるスパイクたんぱく質と結びつく、特殊な抗体を使い、感染している場合は、ウイルスと特殊な抗体が、大きなかたまりになり、それを画像などで検出できる技術を開発しました。
この技術を使った実験で、判別までの時間が3分と既存の抗原検査キットの5分の1程度しかかからなかったほか、従来より高い精度で感染の有無を判別できたということです。
グループでは、この技術の特許を出願していて、新型コロナの新たな変異株や新種のウイルスが発見された場合にも、より短時間で、正確に識別できるよう研究を進めることにしています。
根武谷特任教授は、「この技術を使って、ふだんの生活などでウイルスに対する不安を減らすことができるよう研究を続けていきたい」と話しています。