夏の全国高校野球群馬大会 健大高崎が桐生第一にサヨナラ勝ち

夏の全国高校野球群馬大会 健大高崎が桐生第一にサヨナラ勝ち

夏の全国高校野球群馬大会は、20日3回戦が行われ、高崎健康福祉大高崎高校は桐生第一高校に延長11回、タイブレークのすえ、6対5でサヨナラ勝ちしてベストエイトに進みました。

前橋市の敷島球場で行われた3回戦の第1試合は、ことし春のセンバツ大会で県勢初優勝した健大高崎と、去年の群馬大会準決勝で健大高崎を破り準優勝した桐生第一という実力校どうしの対戦でした。
試合は、健大高崎が5回に1点をリードしましたが、今大会初登板で先発したエースの佐藤龍月投手が制球に苦しみ、7回に3点を奪われて逆転されました。
そのウラに健大高崎は3点を取り返して逆転しましたが、9回、2人目として登板していた石垣元気投手がツーアウトから2点タイムリーツーベースを打たれて再び逆転されました。
しかし、そのウラ、5番の斎藤銀乃助選手がタイムリーを打って同点に追いつき、試合はタイブレークによる延長に入りました。
そして11回、健大高崎は3番の高山裕次郎選手がセンターオーバーのタイムリーツーベースを打って6対5でサヨナラ勝ちして4時間近い熱戦を制し、ベストエイトに進みました。
桐生第一は去年の群馬大会決勝で9回ツーアウトから逆転サヨナラ負けをしましたが、今大会も健大高崎をあと一歩まで追い詰めながら敗れました。

健大高崎の高山裕次郎選手はサヨナラのタイムリーツーベースについて「打席に入る前にスタンドを見てメンバー外の仲間のためにも負けたくないと思っていました」と振り返りました。
高山選手は、この試合で打った3本のヒットがいずれもタイムリーとなり4打点をあげる活躍で、4時間近い長さになった試合については「序盤から炎天下できつかったが気持ちを切らしたら負けだと思って頑張りました。苦しい展開だったが最後までチーム一丸となって戦えました」と話しました。
その上で今後に向けて「苦しい試合もあると思うが、仲間のために1試合1試合、必死に食らいついていきたいです」と話していました。
また、青柳博文監督は「正直、厳しいと思った瞬間はあったが、選手たちが頑張ってくれた。苦しい展開の中でも選手たちは『メンバー外の選手のためにも頑張るぞ』と声を掛け合っていて雰囲気も良かった」と振り返りました。
そのうえで20日の試合で評価できるポイントとしてエラーがなかったことを挙げ「打撃に注目が集まるが、うちは守りのチームで、守りが崩れなければなんとかなる。今回はいい経験をさせてもらったので桐生第一の分まで勝っていきたい」と話していました。