日航機事故を伝え継ぐ 遺族などを描いた舞台 東京で上演

520人が犠牲になった日航ジャンボ機の墜落事故を若い世代に知ってもらおうと、事故の遺族などを描いた舞台が東京で上演されました。

この舞台は、東京・新宿の劇場で15日までの5日間上演され、タレントの鳥居みゆきさんが主演を務めました。
舞台は、1985年8月に、日本航空のジャンボ機が上野村の山中に墜落して520人が犠牲になった事故の遺族たちが、事故を伝える映画をつくる物語で、鳥居さんは小学生の子どもを亡くした母親役などを演じました。
また、ほかの出演者たちも、乗客を救おうと最後まで力を尽くしたパイロットや乗務員の姿や、亡くなった家族との別れなどを迫力ある演技で伝え、舞台が終わると、観客から惜しみない拍手が送られていました。
鳥居さんは「二度と空の悲劇が起こらないようにという思いを持って演じました。520人の家族に思いをはせ、生きていることを当たり前と思わずに生活してほしいです」と話していました。
この舞台は、来月に大阪でも上演されることになっています。