群馬 市立太田高校 150人余の成績など見られる状態に

群馬県太田市の市立太田高校で、150人あまりの生徒の氏名や成績などが、学校内のクラウドサービス上で、互いに見られる状態になっていたことがわかりました。
高校は、現時点で外部への漏えいは確認できていないとしています。

市立太田高校などが記者会見で明らかにしたところによりますと、見られるようになっていたのは、全校生徒のおよそ2割に当たる158人の氏名と性別、そして、昨年度の成績で、成績は科目ごとに定期テストの点数や提出物などを総合的に100点満点で評価した点数だということです。
これらの情報は学校内のクラウドサービスに教員や生徒がログインすれば、互いに見られるフォルダーに入っていたということで、教員の1人が本来、教員だけが見られるフォルダーに入れるべきところを誤ったことが原因だとしています。
9日、生徒からの指摘を受けて削除したということですが、見られる状態だったのは、およそ3か月半にわたっていました。
高校は生徒への聞き取りの結果、成績などを見たのは数人で、現時点で外部への漏えいは確認できていないとしています。
市立太田高校の堀越晋校長は会見で、「生徒や保護者、市民の皆様に深くおわびします。事態を重く受け止めて情報セキュリティーにかかる管理体制の強化に取り組み、再発防止に努めて参ります」と述べ、今後、研修の実施などを進める考えを明らかにしました。