「富岡製糸場と絹産業遺産群」 世界遺産登録10年で記念式典

「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録されてから10年になったことを記念する式典が、29日開かれました。

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は世界遺産に登録されてから6月25日で10年を迎えました。
29日、富岡製糸場で開かれた記念式典には、県や世界遺産を構成する施設がある4つの市と町の関係者などが集まりました。
はじめに、山本知事は「今こそ先人から学び、世界に通用する未来を作らなければならない。魅力と価値を世界に発信し、次代へと継承したい」とあいさつしました。
また、それぞれの自治体が連携して世界遺産をPRしようと、統一したロゴマークが新たに作られ、発表されました。
ロゴマークは繭玉の形と絹の旧字体を組み合わせてデザインされ、今後、関連グッズやイベントなどで活用する方針です。
このあと、「シルクの未来」などをテーマにしたシンポジウムが開かれ、研究者やアーティスト、それに企業経営者が参加し、入場者を増やすための世界遺産の活用方法などについて議論しました。
富岡製糸場などの世界遺産をめぐっては入場者数の低迷や施設の老朽化が課題となっていて、県と関係自治体は施設の保存と活用方法の効果的な戦略について検討していくことにしています。